Micro Fiction

意を決してこれまで描きためたアイデアスケッチを公表することにしました。すでに作品として世に出たものもありますが大半は未発表です。落書き以上作品未満のデイリーイメージメモ。実はこの状態こそがリアルな自分の姿なのです。もう出し惜しみしてる場合ではありません。全部出し切って早く次の次元へ移行したいです。というわけで、遅ればせながらネット社会に身を投じてみます。(2010414日/水野健一郎)


I decided to announce my idea sketches that were going to be announced collectively some time by the blog form. The majority are incomplete and are unpublished though are in that also the picture that has already been announced as a finished work. They are daily image memos of more than doodle and less than work. It might be actually an appearance of me that only this state is real. It is shameful that it is seen by the person. And, it is scared to be gotten tired in above all. However, it is not time when it has already grudged it. I want to put forth everything completely and to go to the next dimension early. I want to eat the cheek of the girl who is crying in the dark. So I will enter the net society belatedly. (April 14, 2010 / Kenichiro Mizuno)


2016年12月12日月曜日

「アウターサイド2」12/10ー12/25












水野健一郎、早川モトヒロ、牛木匡憲、高木真希人 
「アウターサイド2

会期
20161210()〜25()
時間
12:00〜19:00
休廊日曜、月曜日、祝日(最終週:1225日は営業)
入場無料

会場
CALM & PUNK GALLERY
106-0031
東京都港区西麻布1-15-15 浅井ビル1F
 アクセス:乃木坂駅から徒歩8
      六本木駅から徒歩15
      広尾駅から徒歩15

オープニングレセプション
129()
19:00〜22:00


516日に開催した「アウターサイド」が1年ぶりに復活致します。今回は、60年代生まれの水野健一郎、70年代生まれの早川モトヒロ、80 代生まれの牛木匡憲の3名のほかに、新たに86年生まれの高木を招き、4名の共通項である「超人」について迫ります。
1
年経ったいまに3名が描く「超人」、フラッシュを焚いたような写真の表現を得意とする 高木が描く「超人」と複数の角度、新たな視点からその造形美について考察していきます。
また129 () には、アーティストを囲みオープニング・レセプションを行います。
前回の展覧会レポートはこちらのリンクにてご覧いただけます。
http://gasbook.net/in/?p=7028


【アーティストステイトメント】

人型であることとそのバリエーションの追求。人間なのか宇宙人なのかロボットなのかといったSF的整合性を取っ払い、ただただその造形に傾注してみる。そこから滲み出る無意識のコンプレックスには僕の美意識が集約されている。
20161120 水野健一郎)
僕の世界に女の子が沢山登場したらどうなんだろか?そんな思いから描きました!
(2016
1118 早川モトヒロ)
サンプリングでもリミックスでもないそのプロセスは外レーンを全速力で走り続けることだ。
(2016
1118日 牛木匡憲)
なんとなくシュッとしている、子供騙しでない本気のごっこ遊び(賭けてる)の様に、洗練されているけど、何処と無く郷愁感がある、今でも昔でもなく、未来にも、誰もがそこに名前をつけていなかった外側に、私も居れたらいいなと、そう思います。
20161118 髙木 真希人)

【キュレーターステイトメント】

モンスター(怪物)達に居場所を提供する絵描き達。
本展に参加する4人の絵描き達は、存在しないものを描く。静止した情景、絵描き各々が妄 想したストーリーの断片の中で時間を過ごし、筆をすすめていった結果の画面。そこに描かれた怪物の素性や、その状況設定も説明されない。描かれたそのシー ンの解釈は見た者にゆだねられる。
ヒーローが怪物をやっつけているシーンなのか? 怪物に出会ってしまった一瞬なのか?ヒーローたちが肖像 画と化したところなのか?ヒーローと怪物の関係性は?その戦いのやポーズの意味は?その答えを絵描き達に問うのはあまり意味が無さそうだ。本展の約束事か のように、、(首謀者の水野健一郎の策略かもしれない)
期間中Calm & Punk Galleryが、SF映画のワンシーンのように、様々な異星人が集う、猥雑な酒場のようになる。見る者も怪物の11個体として空間を共有する事となる。
絵描きが意志を持って妄想に像を与え怪物に居場所を与えているのか。怪物が絵描きに憑依して像を描かせ自らの存在を顕示しているのか。言わずもがなである。いつの時代も怪物は饒舌でしたたかなのかもしれない。
Calm & Punk Gallery 西野慎二郎


水野健一郎(Kenichiro Mizuno
1967
年生まれ。岐阜県出身。東京都在住。鳥取大学工学部社会開発システム工学科中退。セツ・モードセ ミナー卒業。既視感と未視感の狭間に存在する超時空感を求めて、自身の原風景の形成に大きな影響を与えたテレビアニメの世界観を脳内で再構築し、ドローイ ング、ペインティング、グラフィック、アニメーションなど、多様な手法でアウト プット。映像チーム「超常現象」、美術ユニット「最高記念室」としても活動。美学校「絵と美と画と術」講師、東北芸術工科大学映像学科非常勤講師。
マイファイ(仮) http://kenichiromizuno.blogspot.jp/

早川モトヒロ (Motohiro Hayakawa)
1974
年山口県生まれ。山口芸術短期大学卒業。
2000
年東京を拠点にイラストレーターとして活動をスタート。 近年は展覧会やライブ
ペイティングなどアーティストとして国内外を問わず活躍中。 特にフランス、スペイン
などでは高い評価を得ていて個展は固より画集が刊行するなど海外からの期待も高い。

牛木匡憲( Masanori Ushiki)
1981
年生まれ。新潟県出身。東京都在住。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。幼い時、男の子だけに存在する潜在的な「戦い」への欲求。そして乗り物 やロボットを好む「速さ・無機質感・光」に代表される未来的なものへの憧れの欲求。それら男児に本質的に備わっている単純な欲求を満たしてきた日本の「特 撮・アニメ・漫画」などに象徴される男児文化に注目し、自身の幼少期の体験と息子との関わり合いから絵画作品を制作。
http://www.ushikima.com/


高木 真希人(Makito Takagi)
1986
年、静岡県生まれ。東京都在住。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。アート制作会社勤務を経て、現在、会社員をしながら画家、イラストレーターとして活動。
代表作にフラッシュを焚いた写真の様な描写の絵画連作「snap」シリーズがある。
http://makitotakagi.web.fc2.com